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床の防音について

2019/05/07

上下階、左右の隣戸と接しているマンションでは、音の問題に悩まれている方は多いのではないでしょうか。

リノベーション・リフォームをして住まいを手に入れても、音について考えられていないと不自由な暮らしになってしまいます。

 

音は振動することで伝わっていきますが、伝わる素材の厚みや性質によって伝わり方や振動の吸収度合いは異なります。

主に床、壁、天井、窓の部分から音が出入りするため、これらの箇所を音が伝わりにくい素材や性質のものに変える必要があります。

今回は床に着目して、床からの音を下の階に伝えない為にはどうすればいいのかについて考えていきます。

 

建物の遮音性能を表す指標で、建物がどれだけの騒音を遮ることができるかを表す数値のことを遮音等級といいます。

床の衝撃音については次の2つの指標があります。

スプーンなど軽いものを落としたとき、スリッパで歩いたときに響く比較的軽めで高い音を「軽量床衝撃音(LL)」といいます。

子供が飛び跳ねたりするときなどに響く比較的重い音を「重量床衝撃音(LH)」といいます。

 

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これらのL値が小さければ遮音性能が高いということになります。

マンションでは管理組合が定める管理規約や使用細則などのルールによって、「床の遮音等級はLL-〇または同等以上の性能を有する床材にて施工すること」と定められています。

 

L値を満たすために施工方法は主に2つあります。

1)2重床にする

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2)フローリングを遮音タイプのものにする(直貼り用フローリングなど)

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マンションの既存の状態に合わせて適切な方法で施工をすることで下階への音が伝わりにくくなります。

おしゃれな空間にするために内装に費用をかける傾向にありますが、機能的な部分の効果を高めることも大切です。