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一人暮らしで、家を買うってあり?なし?(その1)

2019/01/08

 

みなさんは、新居を購入するベストタイミングはいつだと思いますか?

 

ex)
・結婚したとき
・こどもが生まれたとき
・こどもが保育園に入るとき
・こどもが小学校に入るとき
etc…

 

このように見ていくと、「家族が増えたタイミング」または、「部屋数が必要になったタイミング」で家を探す方が多いような気がします。ただし、それぞれご家族によって状況は様々ですので、一概にどれがベストとは言えないでしょう。

 

では、「一人暮らし」の方が家を購入する場合はどうでしょうか?2015年時点で全人口の7人に1人が単身世帯という状況で年々増え続けており、今後1人ぐらしで家を購入することはよりポピュラーになっていくのではないでしょうか?
cf.みずほ情報総研(「単身急増社会」を考える(1/3))

 

ただ、単身で家を購入することは、決め手にかけてしまったり、誰に相談すればよいかわからなかったり、不安がつきものです。そこで今回は、1人ぐらしで家を購入するときに、注意すべき3つのポイントを提示し、そのなかでも「①タイミング」についてお話します。

 

【一人暮らしで家を購入する3つのポイント】
①タイミング
②物件の選び方
③資金計画

 

①タイミング
単身の方でも、(a)「これからは一人で生きていく」と決めている人もいれば、(b)「いずれは家族を持ちたいが今は一人。でもいつ増えるかはわからない」という方もいると思います。

 

ただ、(a)(b)どちらの場合も、「いずれ購入するのであれば、早いほうが良い」です。その理由は

 

(ⅰ)購入時期が遅いほど、住宅ローンの完済が遅くなる
(ⅱ)現居が賃貸であれば、購入が早いほど現居家賃を払う期間が少なくなる。
(ⅲ)資産として持っていれば、いずれ必要なくなった場合も売ったり貸したりできる

 

(ⅰ)は当たり前ですが、とても重要です。多くの方が35年ローンを組みますが、30歳で組んだ方は完済が65歳、40歳で組んだ方は完済が75歳です。このような話をすると期間を短く組めば良いように思いますが、期間を短くする分、月々の支払い額も大きくなるため、生活を圧迫します。

 

(ⅱ)は、家賃8万円を支払っている方が1ヶ月後に購入する場合と、2年後に購入する場合を比較するとわかりやすいです。前者は、現状から8万円払った後に新居という自身の資産にお金を支払います。一方後者は、2年後なので192万円を支払った後に新居のお金を支払います。後者は前者に比べ184万円分多く支払って家を購入していることになります。

 

(ⅲ)は、特に(b)のように「いずれ単身ではなくなるかもしれない」と考えている方にお伝えしたい内容です。「もしいつか家族が増えて大きな家がほしいときに、すでに一人用の家を持っていたら邪魔なのでは?」と考えてしまいがちですが、仮に10年後に大きな家を購入したくなった場合を考えてみるとわかりやすいです。賃貸で10年間過ごすと払った家賃は戻ってきませんが、購入して住んでいた場合は、買い替えの際に家は資産となり売却しお金に変えることができます。

 

②物件の選び方と③資金計画については、次回以降にご紹介します!